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アドベンチャーランナー北田氏 南米ジャングル230キロ無事完走

世界7大陸アドベンチャーマラソンを日本人で初走破した“アドベンチャーランナー”の北田雄夫氏(35)が、今月2~7日(日本時間)の5日間(5ステージ)にわたり、ペルー・マヌー国立公園で行われた「The Jungle Ultra(ザ・ジャングル・ウルトラ)」に出場し、無事ゴールした。

 同大会は獣、虫、感染病からの危険がある熱帯雨林のジャングルを5日間で230キロを走る競技で、日本人6人を含む51人が参加した。酸素が地表の3分の2という標高3000メートル地点からスタートし、標高差約2500メートルのコースを、気温差も5~30度という過酷な条件下の中、幾多の川を越える、まさにアドベンチャーマラソンにふさわしいコースとなったが、北田氏は無事完走を果たした。

 北田氏はレース前に「疾病の原因となる動物、虫、ダニ、蚊、泥まみれになる体、不快な湿気、濡れ続ける足元や衣類など、初めて体験する極端な不衛生でのレースになるが、集中して最善を尽くしたい」と、意気込みを話していた。レース中に左足を捻挫するアクシデントに見舞われるなど、苦労の絶えないレースとなった。

 想像を絶するジャングルでの過酷な条件の下で北田氏は36時間28分53秒で総合6位となった。

 レース後、北田氏は「上から虫が降り、下からはアリが登ってきて、横からは蚊やハエが飛んでくる。加えて、何度もヘビにも遭遇する。さらに、泥沼にはまり、川では流されそうになり、湿った木々で足を滑らせ、全身が濡れ続ける日々でした。暑くなれば、水が足らなくなり、アマゾン川の水を補給しながら進む。そんな状況が続く中、快適で清潔という日本の生活感覚を捨てて、無事にゴールを目指しました」と振り返った。

 最後に北田氏は「今回の貴重な経験を糧に、次の大きな目標であるサハラ砂漠1000キロに向かってまたチャレンジしていきます」と、早くも10月に挑戦する砂漠最高峰レースへの挑戦を約束した。