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極寒のアラスカ560キロレース完走

アドベンチャーランナー北田氏 極寒のアラスカ560キロレースを無事完走

最高標高1000メートル、気温マイナス30℃という極寒の米アラスカ州で560キロを走破する「Iditarod Trail Invitational」にチャレンジしていた“アドベンチャーランナー”の北田雄夫(たかお)氏(37)が11日(現地時間)、無事にゴールした。タイムは211時間12分で、FOOT部門の参加者21人中5位となった。

 同レースは、2月28日にスタートし、560キロ(280キロ折り返し)を今月10日までの11日間で完走するというもので、北田氏は同部門でアジアから唯一の出場者となった。

 ゴール後に北田氏は「マイナス30℃になると汗をかいた手袋やシューズはすべて凍り、毎日睡眠数時間で進むと、雪原がラベンダー畑に見えるなどの幻覚が現れ、腫れ上がる足裏の痛みで悲鳴をあげることもありました」と、過酷なレースだったことを振り返った。

 コース上にはマーキングや人も民家もなく、携帯電話もつながらない中、野生動物と遭遇する可能性もあり、また遭難や凍傷、睡魔、孤独、ケガや事故、体力、メンタル、体調異変などのリスクと多くの課題を持つ想像を絶するレース。北田氏は多くの応援がパワーになったという。「応援してくださっている皆さんを思い浮かべては元気をもらいました。このコロナ禍でも、思い切りチャレンジできたことに感謝です。またひとつ、困難に打ち勝つことができました。応援ありがとうございました」と、完走できたことに感謝の気持ちを伝えた。

 なお、次なる挑戦として、10~11月にネパール・ヒマラヤ山脈を24日間で850キロを走破する山岳最高峰レース「ヒマラヤ山脈レース」(ネパール)を予定しているという。